忙しい海外生活にサヨナラ! 日本在住主婦が見つけた「効率化」と「心の平和」を両立させる暮らしのヒント


心の余裕、どこに忘れてきた?——日本の「整える」知恵が教えてくれること

日本で暮らしていると、時々不思議に思うことがあるんです。

東京みたいな大都市だと、駅のホームは朝晩、信じられないくらいの人で溢れかえってる。電車は数分おきに、秒単位の正確さでやってくる。コンビニに行けば、公共料金の支払いから宅配便の発送まで、生活のほとんどが完結しちゃう。

とにかく、すべてが「効率的」。

この「効率性」って、一歩間違えると、すごくギスギスして、ストレスフルになりそうじゃないですか?

「時間に追われる」「タスクに追われる」って、まさに私たちが感じている忙しさの原因だったりしますよね。

でも、面白いことに、日本にはその「超・効率的」な側面と、真逆のような「静けさ」や「落ち着き」も、当たり前のように同居してるんです。

例えば、ビルの谷間にひっそりと存在する神社。一歩足を踏み入れると、さっきまでの喧騒が嘘みたいに静かで、心がスーッと落ち着く。

お茶の世界(茶道)では、一つ一つの動きに無駄がなく、洗練されているのに、そこにあるのは効率とは程遠い「ゆったりとした時間」。

デパ地下の店員さんが、商品を丁寧に、それはそれは美しく包んでくれる時の、あの「間(ま)」。

これって、すごく不思議なバランスだと思いませんか?

私たちはつい、「効率よく動くこと」と「心に余裕を持つこと」を、天秤の対極にあるものだって考えがち。

効率を求めれば心は忙しくなり、心を休ませようとすれば時間は足りなくなる。

でも、もしかしたら、日本人が昔から大切にしてきた「暮らしの知恵」の中には、この二つを対立させるんじゃなくて、「統合(インテグレート)」するヒントが隠されているんじゃないか。

そう思うようになったんです。

「効率化」って、ただスピードを上げることじゃない。

もしかしたら、本当の効率化って、「無駄なことをやめて、本当に大切なことに使う時間と心のスペースを生み出すこと」なのかも。

そして、その生み出されたスペースで、私たちは何をするのか?

そこで「心の平和」や「充実感」を育てるんじゃないかなって。

海外という、日本とは違う文化、違うリズムの中で、必死に頑張っている皆さんだからこそ、この「日本の知恵」が、日々の生活をちょっとラクにするヒントになるかもしれない。

「忙しい!もう無理!」ってパニックになりそうな時。

日本人はどうやって頭の中を整理してきたんだろう?

例えば、あの世界のトヨタが実践している「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」って、聞いたことありますか?

これ、実は工場のスローガンだけじゃなくて、私たちの「ごちゃごちゃした頭の中」や「散らかった家事タスク」を整理するのにも、ものすごく役立つ考え方だとしたら…?

あるいは、「感謝」。

忙しいと、つい不満ばかりに目が行きがちだけど、「ありがとう」って感じる瞬間を、意識的にスケジュールに組み込む「感謝ブレイク」なんてどうでしょう。

「そんな時間ないよ!」って思うかもしれないけど、実は「タイムブロッキング」っていう時間管理術を使えば、たった3分でも生み出せたりするんです。

そして、何より「意図的(インテンショナル)であること」。

ただ流されるままにタスクをこなすんじゃなくて、「今、私はこれを選ぶ」「今、私はこれを丁寧にやる」って、一つ一つの行動に「意図」を持つ。

それが、日本の「丁寧な暮らし」や「禅」の考え方にも通じる、ストレスを減らして充実感を増やすカギなのかもしれない。

このブログでは、そんな大げさな話じゃなくて、私が日本での主婦生活の中で「あ、これかも!」って見つけた、日常にすぐ取り入れられる「効率化」と「心の平和」を両立させる実体験ベースのヒントを、これから「承・転・結」に分けて、たっぷりお話ししていこうと思います。

まずは、忙しい毎日を「整える」ことから。

一緒に、心のスペースを取り戻す旅に出てみませんか?

「3分の感謝」と「頭の5S」が私を救った日——忙しさの正体を解き明かす

「起」の記事で、「本当の効率化って、心のスペースを生み出すことかも」なんて偉そうなことを書いちゃいましたが(笑)、正直に白状します。

私も数年前まで、本当に「効率」という言葉に振り回されていました。

「1分1秒も無駄にしたくない!」

「マルチタスクこそ正義!」

そう信じて、朝は洗濯機を回しながら朝食を作り、子供に「早く早く!」と怒鳴りながら食べさせ、掃除機をかけながら「あ、今日の夕飯の献立…」と悩み…。

もうね、頭の中は常に「次にやることリスト」でパンパン。

でも、そんな風に頑張ってるのに、なぜか達成感はゼロ。

それどころか、夜寝る前になると「今日も何も終わらなかった…」って、謎の敗北感に打ちひしがれる毎日。

家族にもイライラをぶつけちゃって、自己嫌悪。

まさに「心の余裕、どこに忘れてきた?」状態だったんです。

そんな時、「このままじゃダメだ!」と思って、日本の「暮らしの知恵」や「時間術」みたいなものを、片っ端から試してみたんです。

その中で、「これだ!」って膝を打ったのが、今回ご紹介する二つの方法でした。


1. 「忙しい」を上書き保存! 魔法の「3分間・感謝ブレイク」

まず試したのが、「感謝ブレイク」

「は? 感謝? こっちは感謝してる暇もないくらい忙しいんですけど!」

って、当時の私なら間違いなくキレてます(笑)。

そう、その「暇もない」っていう思い込みこそが、私たちを忙しくさせてる落とし穴だったんですよね。

私が参考にしたのは「タイムブロッキング」という時間管理術。

聞いたことありますか?

簡単に言うと、「To Doリスト(やることリスト)」じゃなくて、「スケジュール帳(時間割)」に、やることを全部ブロックみたいに書き込んじゃう方法です。

「10:00〜10:30 掃除機」

「14:00〜14:30 買い物」

みたいに。

でも、主婦の仕事って、子供の急な「お腹すいたー!」とか、宅配便の受け取りとか、予定通りにいかないことの連続じゃないですか。

だから、ガチガチに固めるんじゃなくて、私はこのタイムブロッキングを「自分の心の時間を確保するため」に使うことにしたんです。

やり方は超シンプル。

1日の中で、たった「3分間」でいいから、「感謝ブレイク」と名付けた時間をスケジュールに無理やりねじ込む。

私の場合は、ここでした。

  • 朝、コーヒーを淹れて、マグカップに注いだ直後の3分間。(以前は、その間に子供の水筒を用意してた)
  • 子供を「いってらっしゃーい!」と送り出して、玄関のドアを閉めた直後の3分間。(以前は、そのままリビングに直行して洗濯物を畳んでた)
  • 夜、ベッドに入って、電気を消す直前の3分間。(以前は、スマホでSNSをチェックしてた)

たった3分。でも、アラームをかけて、その時間は「何もしない」って決めるんです。

そして、その3分間で「今日、ありがたかったこと」を3つだけ、心の中で数える。

これがね…最初は全然出てこないんですよ!

「えーっと…天気が良くて、ありがたい…?」みたいな(笑)。

でも、続けていくうちに、すごく小さな「ありがとう」が見つかるようになって。

「あ、今日行ったスーパーのレジの人、笑顔が素敵だったな。ありがとう」

「子供が『ママ、これ美味しい』って言ってくれた。ありがとう」

「旦izん那が、ゴミ出ししてくれた。ありがとう」

「今日も無事に、あったかい布団で寝られる。ありがとう」

ポイントは、これを「暇ができたらやろう」じゃなくて、**「スケジュールとして確保する」**こと。

タイムブロッキングの考え方で、その3分間は「私」というアポイントメントで埋めちゃうんです。

これを続けると、不思議なことが起こりました。

あれだけ「時間がない!」って焦っていたのに、心がすごく静かになったんです。

3分間、意識的に「満たされていること」に焦点を当てることで、脳が「あ、私、意外と大丈夫じゃん」って安心するみたい。

時間に追われるんじゃなくて、たった3分でも「時間を捕まえた」っていう感覚。

これが、心の余裕を生み出す第一歩でした。


2. 頭のごちゃごちゃは「5S」で仕分ける!

「感謝ブレイク」で心の土台がちょっと整ってきたら、次に取り組んだのが「頭の中の片付け」です。

ここで登場するのが、あのトヨタ自動車が生んだ**「5S」**!

「え、工場のスローガンでしょ?」って思いますよね。

私も最初はそう思ってました。「整理・整頓・清掃・清潔・躾」なんて、学生時代の標語みたいだなって。

でも、この5Sを「家事」と「自分の思考」に応用してみたら…これが、革命的だったんです!

私なりの「主婦的・5S解釈」をご紹介しますね。

① 整理 (Sort):「やらなきゃ」の幻想を捨てる

  • 思考の「整理」:まず、「今、私が『やらなきゃ』と思ってること」を、全部ノートに書き出しました。「夕飯の献立」「銀行振込」「子供の習い事の連絡」「ママ友への返信」「クリーニング取りに行く」…出るわ出るわ(笑)。そしたら、次にそれを仕分けます。「本当に今、私がやるべきこと?」「それ、明日じゃダメ? 誰かに頼めない?」「ていうか、それ、本当にやる必要ある?」驚いたことに、書き出した「やらなきゃ」の3割くらいは、「別に今じゃなくてもいいこと」や、「やらなくても誰も困らないこと(例:毎日完璧に掃除するとか)」だったんです。海外生活なら、「このパーティー、本当は行きたくないな」とか、「このお付き合い、負担だな」とか、そういう「心の重荷」も「整理」の対象です。思い切って、捨ててみる。これが第一歩。

② 整頓 (Set in order):やることに「住所」を決める

  • 思考の「整頓」:「整理」して残った「本当にやること」に、優先順位をつけます。でも、「全部大事!」ってなっちゃうのが主婦(笑)。だから私は、「緊急度」と「重要度」じゃなくて、もっとシンプルに**「いつやるか」**で分けました。A:今すぐやる(1時間以内)B:今日中にやる(寝るまで)C:今週中にやればOKD:誰かに頼む(旦那さんとか、子供とか)こうやって「置き場所(いつやるか)」を決めるだけで、頭の中がスッキリ。「あれもこれも!」ってパニックにならずに、「OK、今はAだけ集中!」って思えるようになりました。

③ 清掃 (Shine):心のモヤモヤを掃き出す

  • 思考の「清掃」:物理的な掃除ももちろんですが、私が大事にしてるのは「頭の中の掃除」。イライラしたり、モヤモヤしたりしたら、それをノートに書き出すんです。「ジャーナリング」ってやつですね。「旦那がまた靴下を裏返しのまま洗濯機に入れた!ムカつく!」とか、もう本当にそのまま(笑)。誰にも見せないので、汚い言葉でもOK。全部吐き出すと、頭の中が「清掃」されて、ピカピカになる感じ。「あー、私、こんなことでイライラしてたんだな」って客観的になれて、スーッと落ち着くんです。

④ 清潔 (Standardize):キレイな状態を「仕組み」にする

  • 思考の「清潔」:「整理・整頓・清掃」で一度スッキリしても、すぐまた頭はごちゃごちゃになります。それが日常(笑)。だから、「キレイな状態(=頭がクリアな状態)」を保つための仕組み(ルーティン)を作りました。私の場合は、・夜寝る前5分:明日やる「B:今日中にやる」タスクだけ確認する。・朝起きたら5分:「感謝ブレイク」で心を整える。この「仕組み」があるだけで、心がリセットされやすくなります。

⑤ 躾 (Sustain):整った私を「当たり前」にする

  • 思考の「躾」:「躾」っていうと、なんか堅苦しいですよね。だから私は、**「習慣化」**って読み替えてます。①〜④を完璧にやろうとすると疲れちゃうから、「あ、今ちょっと頭が散らかってるな」って気づいたら、「よし、5Sの『整理』だけやろう」って、気軽にリセットする。それを続けていくうちに、パニックになる前に「整える」のが当たり前になってくるんです。

どうでしょう?

「感謝ブレイク」で、忙しい流れの中に「私」を取り戻すための「心の余白」を作る。

そして、「5S」で、ごちゃごちゃの「やらなきゃリスト」に「住所」と「道筋」をつけてあげる。

これって、ただの精神論じゃなくて、すごく「効率的」な作業だと思いませんか?

無駄な焦りや、無駄なタスクに振り回される時間が、物理的に減っていくんです。

「効率化」って、家事のスピードを上げることじゃなかった。

「やらないこと」を決めて、「やるべきこと」に迷わず取り組めるよう、頭の中を整えること。

それこそが、トヨタが実践していた「ムダ・ムラ・ムリ」をなくすってことだったんだな、って。

こうして「頭の整理整頓」ができると、不思議と「じゃあ、この空いた時間で何をしよう?」って、前向きな気持ちが湧いてくるんです。

でも、ただ時間を生み出すだけじゃ、まだ「心の平和」は完成しません。

日本人が昔から大切にしてきた、もう一つの大事な考え方があります。

それは、生み出した時間を「どう使うか」に関わる、ある「価値観」なんです。

効率化の先に見えた落とし穴——「意図的(インテンショナル)」に生きるという日本の知恵

「承」の記事で、「感謝ブレイク」と「思考の5S」という、いわば「効率化」のテクニックについてお話ししました。

タイムブロッキングで「3分の心の余白」を作り、5Sで「頭の中のタスク」を整理整頓する。

これを実践し始めた時、私、正直「私って天才かも?」って思いました(笑)。

だって、あれだけ「時間がない!」「やることが終わらない!」ってパニックになっていたのが、嘘みたいにスッキリしたんです。

スケジュール帳は整然として、頭の中もクリア。

「よし、これで完璧! 私のストレスフルな生活は終わり!」

そう、本気で思っていました。

……ところが、です。

数週間経った頃、私はまた、あの「なんだか満たされない」「イライラする」という感覚に逆戻りしていることに気づいたんです。

なぜか?

私、せっかく「感謝ブレイク」と「5S」で生み出した「心のスペース」や「時間」を、また別の「やること」でパンパンに埋め尽くそうとしていたんです。

「よし、3分の感謝ブレイク終わり! 次、効率的にメール返信!」

「5Sでタスク整理完了! OK、この空いた15分で、子供部屋のあの棚、片付けちゃおう!」

「今日は5Sのおかげで夕飯の準備が10分早く終わった! ラッキー! この10分で明日の仕込みもしちゃえ!」

……わかりますか、この感じ。

そう、「効率化」そのものが、いつの間にか「目的」になっちゃってたんです。

生み出した「心の余白」で、ゆっくりお茶を飲むでもなく、空を眺めるでもなく、また別のタスクを「効率的に」詰め込む。

これって、結局「起」で書いた「時間に追われる生活」と、何も変わってないんですよね。

むしろ、「どれだけ効率よく自分を追い込めるか」っていう、新しいストレスを生み出していただけだったんです。

これが、私が陥った「効率化のワナ」でした。

テクニック(5Sや時間術)を手に入れただけでは、根本的な「心の平和」は手に入らないんだ、って、ここでようやく気づいたんです。

(海外で頑張る皆さんも、日本で手に入れてきた「効率化」のスキルが高い分、このワナに陥りやすくないですか?)

じゃあ、何が足りなかったのか?

そこで私が出会ったのが、今回のフック(テーマ)である**「意図的(インテンショナル)であること」**という、日本人が古くから大切にしてきた価値観でした。


「効率」と「意図」は、似ているようで真逆

「効率的」っていうのは、突き詰めると「いかに速く、多くのタスクを終わらせるか(消化するか)」っていう考え方です。視線は常に「次」に向かってる。

でも、「意図的(インテンショナル)」っていうのは、**「今、この瞬間、これだけを、意識して行う」**っていう考え方。視線は「今、ここ」にしかない。

これ、日本の「丁寧な暮らし」とか「禅(ぜん)」の考え方に、すごく近いと思うんです。

「丁寧な暮らし」って、インスタ映えするオシャレな生活のことじゃなくて(笑)、本来は「一つ一つの動作を、意識的に(意図を持って)行う」ってことなんじゃないかなって。

例えば、「お茶を淹れる」という一つの行動。

  • 「効率」で淹れると…ティーバッグをマグカップに放り込み、電気ケトルのお湯をジャー!と注ぎ、その間に子供の連絡帳にサインして、スマホでニュースをチェックする。
  • 「意図」で淹れると…沸かしたお湯の「湯気」を眺め、それを少し冷ます。急須に茶葉を入れ、お湯を注いだ時の「香り」を嗅ぐ。お茶がゆっくり開いていく「時間」を待つ。最後の一滴まで、静かに湯呑に注ぐ。

どっちが「良い」とか「悪い」とかじゃないんです。

忙しい朝は、前者の「効率」じゃないと回らない日も、もちろんあります。

でも、問題は、心が「満たされる」のは、どっちの瞬間か? ってこと。

「効率」で淹れたお茶は、ただの「水分補給」か「カフェイン摂取」。

でも、「意図」で淹れたお茶は、そのプロセス(香り、時間、音)すべてが「私をケアする時間」になる。

「効率化のワナ」にハマっていた私は、生み出した時間で「効率的に休もう」としてたんです。

「さあ、5分休み! 効率よくリラックスしなきゃ!」って(笑)。

それじゃ休まるわけないですよね。

でも、「意図」を持つようになってからは、こう考えるようになりました。

「OK、今から3分間、私は『意図的に』コーヒーの香りだけを嗅ぐ」

これ、やってみたら衝撃でした。

たった3分。でも、スマホもテレビも見ず、次のタスクも考えず、ただ「香り」と「温かさ」だけに集中する。

「感謝ブレイク」が、ここで初めて「単なるタスク」じゃなくて、「心を充電する時間」になったんです。


日常の「タスク」を「意図的な時間」に変える

この「意図を持つ」という考え方は、日常生活のあらゆるストレスを激減させてくれました。

<例:私をイラつかせていた「料理」の時間>

  • 以前の私(効率重視)「早く作らなきゃ!」と焦り、コンロの火は3口フル稼働。野菜を切りながら、頭の中は「明日の買い出し、何だっけ?」。子供が「ママ―」って呼んできたら「今忙しいから後にして!」ってイライラ。もう、料理の時間が苦痛で仕方なかった。
  • 今の私(意図重視)「OK、今から15分は『切る』に集中する」って決めるんです。まな板に向かったら、「トントントン…」っていう包丁の「音」を聞く。にんじんの「鮮やかな色」を見る。玉ねぎの「匂い」を感じる。不思議なんですけど、「今、ここに集中する」と、イライラが湧いてこないんです。

だって、イライラって、大抵「今、ここ」にないもの(例:「まだ終わらない」という未来への焦り、「なんで私ばっかり」という過去への不満)から生まれるから。

「意図的」にタスクに向き合うってことは、「今、ここ」の感覚(五感)を取り戻すこと。

それは、日本人が「茶道」や「華道」、「武道」なんかで追求してきた「道(どう)」の精神そのものなんじゃないかなって。

ただの「作業(タスク)」だったものが、「今を味わう時間(マインドフルネス)」に変わる瞬間。

海外での生活は、日本とは違うルールや文化の中で、気を張ることが多いと思います。

「効率よく」こなさなきゃいけないことも、山ほどある。

だからこそ、全部を「丁寧」になんてやる必要はなくて。

1日のうち、たった5分でもいい。

コーヒーを飲む、その一口。

子供の話を聞く、その一瞬。

窓から空を眺める、その一呼吸。

その瞬間だけ、スマホを手放し、頭の中の「次やることリスト」を脇に置いて、**「私は今、これを意図的に味わう」**と決めてみる。

「効率化」で生み出したスペース(時間)を、何で埋めるか?

それは「次のタスク」じゃない。

**「意図(今、ここを味わう意識)」**で埋めていく。

そうやって「意図的な瞬間」を一つ一つ積み重ねていくことこそが、日本的な「心の平和」や「満たされた人生(a fulfilling existence)」に繋がっていくんじゃないかな、って、私は思うんです。

「効率」は「平和」のための道具——私たちが取り戻す、日本的ウェルビーイング

ここまで、長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました!

「起」では、「忙しい!」「時間がない!」と叫ぶ私たちの日常に、日本古来の「効率性」と「静けさ」という、一見矛盾する二つの側面があることをお話ししました。

「承」では、その「忙しさ」を乗り越えるための具体的な「道具」として、「3分間の感謝ブレイク」と「思考の5S」というテクニックをご紹介しました。

そして「転」では、私自身が陥った「効率化のワナ」——せっかく生み出した「余白」を、また別の「タスク」で埋めてしまうという落とし穴と、そこから抜け出すカギが「意図的(インテンショナル)であること」だ、というお話をしました。


では、結論。

私たちが、この目が回るような日々の中で「心の平和(Inner Peace)」を手に入れるために、本当に必要なことは何なのか。

それは、「効率化」と「心の平和」を、敵同士として天秤にかけることではなかった、ということです。

この二つは、対立するものじゃなく、**「効率化」が「道具」で、「心の平和」が「目的」**という、切っても切れない「ワンセット」の関係だったんです。

「承」で紹介した「5S」や「タイムブロッキング」。

これらは、あくまで「道具」です。

私たちのゴチャゴチャした頭の中や、パンパンのスケジュールに、「心の余白(スペース)」を生み出すための、素晴らしい「道具」。

でも、「転」でお話ししたように、その「道具」を手に入れただけでは、私たちは幸せになれなかった。

なぜなら、「目的」がはっきりしていなかったから。

せっかく「道具」を使って「余白」を作っても、そこに「意図(今、ここを味わう意識)」を持って接しなければ、その「余白」は、あっという間に「次にやるべきタスク」や「未来への不安」「過去への後悔」で埋め尽くされてしまうんです。

私たちが本当に疲れていた理由。

それは、家事や育児の「量」そのものよりも、「意図」のない作業に、ただただ「反応」し続けることに、心をすり減らしていたからじゃないかな、って思うんです。

「あ、あれやらなきゃ!」(反応)

「あ、こんな時間!」(反応)

「あ、また子供がこぼした!」(反応)

この「反応」の連鎖が、私たちから「心の平和」を奪っていた正体だったんです。


海外という、日本とは違う環境で、言葉の壁や文化の違いに立ち向かいながら、家族の生活を守っている皆さん。

その毎日は、日本にいる私なんかでは想像もつかないほど、「効率」と「スピード」を求められることの連続だと思います。

家族の「司令塔」として、日本にいた時以上に、「効率化」のスキルを研ぎ澄ませて、毎日を必死で乗り切っているはずです。

だからこそ、もし今、その「効率化」があなたを苦しめているなら、思い出してください。

「効率化」は、あなたを縛るためのルールじゃありません。

「効率化」は、あなたがあなた自身を取り戻すための、あなたが「心の平和」という目的を達成するための、「最強の武器」なんです。

「5S」で、頭の中の「やらなきゃ」を仕分けて、捨てて、整頓する。

それは、「効率よく」タスクをこなすため、だけじゃない。

「今、本当に大切なこと」に気づくためです。

「タイムブロッキング」で、たった3分の「感謝ブレイク」をスケジュールにねじ込む。

それは、「効率よく」リフレッシュするため、だけじゃない。

「時間に追われる」人生から、「時間を捕まえる」人生へと、意識を切り替えるスイッチなんです。

そして、その3分間で、「意図的に」コーヒーを飲む。

「あ、いい香り」「あ、温かいな」

その瞬間、あなたは「反応」する人生から、「選択」する人生へと、一歩を踏み出しています。


完璧にやる必要なんて、全然ありません。

1日のうち、ほとんどの時間を「反応モード」で過ごしちゃったって、いいんです。私も毎日そうですから(笑)。

でも、たった1回でもいい。

たった3分、いや、30秒でもいい。

「あ、私、今『意図的に』息をしてるな」

「あ、今、子供の笑顔を『意図的に』見たな」

そうやって、「意図」という光を、「今、ここ」に当てる瞬間を、一日の中に一つでも作れたら。

その「点」が、少しずつ増えていったら。

それが、私たちの人生を「満たされたもの(fulfilling)」にしてくれる、日本が昔から大切にしてきた「人生術」なんだと、私は信じています。

「効率」という賢い道具を手に入れて、

「意図」という優しい目的でそれを使いこなす。

それが、どんなに忙しい場所でも、私たちが「私」らしく、心穏やかに生きていくための、一番の近道なのかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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