ようこそ、「完璧」と「手抜き」が共存する国へ
(サブタイトル:あなたの「日本観」、今日アップデートしますか?)
やっほー!こんにちは!
このブログにたどり着いてくれて、ありがとうございます。
アメリカで、ヨーロッパで、アジアで、アフリカで…世界中でこのブログを読んでくれているかもしれない、海外在住の主婦の皆さん。はじめまして、私は日本で夫と子供(と、散らかり放題のおもちゃ)と暮らしている、ごくごく普通の主婦、アキです。
このブログは、海外の皆さんから見た「日本」のイメージ…例えば、「みんな親切」「街がきれい」「和食って繊細で美しい」「テクノロジーがすごい!」…そういうキラキラしたイメージの、その「裏側」というか、「リアルな中身」を、今まさに日本で生活している主婦目線で、ぜーんぶお話しちゃおう!という企画です。
海外に住んでいると、日本のことってどう見えてますか?
「こんまり(近藤麻理恵)さんみたいに、みんな家が片付いてるの?」
「毎日、一汁三菜のバランスが取れた和食を作ってるんでしょ?」
「子供のお弁当は、カラフルなキャラ弁が当たり前?」
うーん、半分ホントで、半分は…(笑)。
わかります、わかりますよ。海外から見える日本って、すごく「ちゃんとしてる」国に見えますよね。
でもね、私たち日本の主婦も、皆さんと同じ。
朝はバタバタ、子供は「ご飯いらなーい!」って叫んでるし、洗濯物は畳むヒマなくて山積みだし、「あ、今日の夕飯なんにも考えてなかった!」って青ざめる日も、しょっちゅうです。
そう、私たちは「完璧」を求められる社会で生きながらも、いかに「うまく手を抜くか」「効率よく時間を使うか」を、日々めちゃくちゃ真剣に考えて、戦っているんです!
今日は、そんな皆さんの「日本観」をガラッと塗り替える(まさに Rebuilding Your Reality!)、日本のリアルな主婦の「時短術」の入り口(=起)を、たっぷり3000文字でお届けします。
「え、そんなことしてるの!?」って驚く準備はいいですか?
新鮮な目(Fresh eyes)で、日本のリアルな日常を一緒に探検(Local exploration)してみましょう!
衝撃のリアル①:「キレイ好き」神話と「見せない」技術
まず、皆さんがショックを受けるかもしれない日本のリアル、それは「掃除」です。
海外のお友達から「日本人はなんであんなにキレイ好きなの?」ってよく聞かれます。確かに、街にゴミは少ないし、電車の床に座れちゃう(!)国ですからね。
でもね、家の中もみんながみんな「こんまり」さんワールドかと言われたら、全力で首を横に振ります(笑)。
まず、海外の家と日本の家の根本的な違い。
海外(特に欧米)は、家が広くて、土足文化のところも多いですよね。掃除機かけるのも一苦労だと思います。
一方、日本は家が狭い!そして靴を脱ぐ文化。
この「狭さ」と「靴を脱ぐ」文化が、日本独特の「掃除観」を生んでるんです。
狭いから、ちょっとモノが散らかっただけですごく「汚く」見える。だから、日本人は「収納」に命をかけます。どうやって狭いスペースにモノを隠すか、そのための収納グッズの進化はすごいです。100円ショップ(Dollar Storeみたいなものですが、クオリティがすごい)に行けば、ありとあらゆる「シンデレラフィット(=隙間にぴったりハマる)」ケースが売っています。
つまり、日本の「キレイ」の第一歩は、「片付ける」んじゃなくて「隠す」ことだったりする(笑)。
そして「靴を脱ぐ」から、床が汚れにくい…と思いきや、ホコリは溜まる。
だから、日本の主婦は「床掃除」にすごく敏感です。
海外だと「週に1回、掃除機をガーッとかける」のが普通かもしれませんが、日本では「毎日、朝イチでクイックルワイパー(静電気でホコリを取るシートがついたモップ)」をかける、という人が多いです。
なぜなら、ホコリが目立つから!
広い家なら多少のホコリは気にならないかもしれないけど、狭い家だと太陽の光が差し込んだ時に、床を舞うホコリが見えちゃうんですよ…。
でも、毎日掃除機なんてかけてられません。うるさいし、重いし。
だから、音が出ない「フローリングワイパー」や、粘着テープで床をコロコロする「カーペットクリーナー(通称コロコロ)」が一家に一台、いや、各部屋に一台あったりします。
「あ、髪の毛落ちてる」→サッとコロコロ。
「あ、なんかホコリっぽい」→サッとワイパー。
この「ちょこっと掃除(New routines)」こそが、日本の主婦の基本スタイル。
週末にまとめて大掃除、なんて体力使うことは、なるべくしたくない(笑)。
そして、究極の時短術は、もちろん「お掃除ロボット」。
ルンバ(掃除機ロボット)とブラーバ(床拭きロボット)の二刀流は、もはや「三種の神器」の一つ。私たちが仕事に行ってる間、子供と公園に行ってる間に、彼らが床をピカピカにしてくれる。これを導入するために、床にモノを置かないように「隠す」収納を頑張る、という本末転倒(?)な努力もします。
あと、日本で驚かれるのが「お風呂のカビ取り剤」の強力さ。
日本は湿度が高い(ジメジメしてる)から、すぐお風呂場に黒カビが生えるんです。
だから、ドラッグストアには「カビキラー」みたいな、スプレーして放置するだけでカビが真っ白になる、恐ろしく強力な洗剤がたくさん売っています。海外のバスルームって、窓があって換気が良かったり、バスタブとシャワーが別だったりしますよね?日本は狭い「ユニットバス」が多いので、カビとの戦いは宿命なんです。
「丁寧な暮らし」どころか、いかに化学の力(洗剤)と文明の利器(家電)に頼って、自分の手を動かさずに「キレイを維持」するか。
それが、日本のリアルな時短掃除術です。
お客さんが来る前の「5分リセット術」(=見えるところのモノを全部クローゼットに突っ込む術)は、みんな達人レベルですよ(笑)。
衝撃のリアル②:「手料理」神話と「中食(なかしょく)」文化
さて、次は「食」です。
「和食=ヘルシーで丁寧」。これは世界共通のイメージですよね。
料亭で出てくるような、小さな器に盛られた美しい料理。
じゃあ、日本の主婦が毎日そんなものを作ってると思いますか?
答えは、もちろん「NO!」です。
確かに、昔は「手料理こそが母親の愛情」というプレッシャーがすごかった。でも、今は違います。共働きの家庭がマジョリティだし、専業主婦だってワンオペ育児(一人で子育て全部やること)でヘトヘト。
そんな私たちを救ってくれているのが、世界最高レベルに進化した「お惣菜(そうざい)」と「冷凍食品」です。
皆さんの国では、スーパーで「夕飯のおかず」って買えますか?
ローストチキン丸ごと一羽、とか、マッシュポテトのデリ、とかはあっても、日本のそれとはちょっと違うかもしれません。
日本のスーパーの日暮れ時(夕方5時〜7時)は、主婦たちの戦場です。
なぜなら、出来立ての「お惣菜」が並ぶから。
唐揚げ、天ぷら、焼き魚、煮物、ポテトサラダ、中華料理…ないものはない、というくらいの種類のおかずが、パック詰めで売られています。しかも、安い。そして、信じられないくらい、美味しいんです。
「今日は疲れたから、ご飯だけ炊いて、おかずは全部スーパーで買っちゃおう」
これは「手抜き」ではなく、立派な「戦略」です。
私たちはこの「スーパーで買ってきたお惣菜」を、うまく組み合わせて食卓に出すことを「中食(なかしょく)」と呼んでいます。(外食と内食(手作り)の中間、という意味)
私が海外の友達に一番驚かれるのが、この「お惣菜のクオリティ」。
下手なレストランより美味しいものが、数百円(数ドル)で手に入る。
だから、日本の主婦の時短術は、
「メインディッシュ(唐揚げ)は買う。副菜(ほうれん草のおひたし)だけ作る。お味噌汁(インスタント)を添える」
みたいな、ハイブリッド型が主流です。
「全部手作りしなきゃ」という呪縛から解放されて、「どうやってラクして栄養バランスを整えるか」にシフトしているんです。
そして、もう一つの柱が「冷凍食品」。
日本の冷凍食品の進化は、ちょっと異常です(笑)。
「レンチン(電子レンジで温めること)」するだけで、本格的なパスタ、チャーハン、ラーメンが食べられるのはもちろん、最近は「焼くだけ」「揚げるだけ」の「下ごしらえ済み」冷凍食品が爆発的に増えています。
皮をむいて、切って、味付けして…という一番面倒なプロセスを、全部工場がやってくれている。
私たちは、それをフライパンで焼くだけ。
これなら「手作り」感も出るし(罪悪感が少ない!)、何より早い。
そして「お弁当」。
海外には「お弁当」の文化ってあまりないかもしれませんが、日本は子供の遠足から夫のランチまで、お弁当作りが主婦のタスクとして根強く残っています。
「キャラ弁(キャラクターの形にしたお弁当)」なんていう、悪魔のような文化(笑)も一時期流行りましたが、今はもう下火。
なぜなら、お弁当用の「冷凍食品」が優秀すぎるから。
自然解凍OK(朝、凍ったままお弁当箱に入れると、お昼には食べ頃になってる)のミニグラタンとか、可愛い星形のポテトとか…。
これらを「詰めるだけ」で、それなりに見栄えのするお弁当が5分で完成します。
どうでしょう?
毎日コトコト煮物を作って、魚を焼いて…という「丁寧な暮らし」のイメージ、ちょっと変わりましたか?
日本人は「タテマエ(建前=表向きの顔)」としては「ちゃんとしたい」んです。
でも「ホンネ(本音=本当の気持ち)」では「ラクしたい」んです。
このギャップを埋めるために、企業が血眼になって「便利で美味しい時短商品」を開発し、主婦がそれを賢く利用する。
これが、日本のリアルな「食」のサバイバル術です。
その「和」は本物? 日本式「空気読み」と「ママ友」サバイバルの実態
(サブタイトル:日本の「人間関係」は、丁寧というより「繊細」です)
「起」の章では、日本の主婦がいかに「時短」と「手抜き」を極めているか、というリアルな家事事情をお話ししました。「丁寧な暮らし」のイメージ、ガラガラと崩れちゃいましたか?(笑)
さて、今回の「承」の章。
いよいよ、日本の生活の「本丸」に斬り込みたいと思います。
それは、**「人間関係」**です。
海外から見ると、日本人は「親切」「礼儀正しい」「集団の和を大切にする」…そんなイメージが強いと思います。確かに、落とした財布は(ほぼ100%)戻ってくるし、お店のサービスは感動するほど丁寧。街で道を聞けば、一緒についてきてくれる人までいます。
それは、紛れもない事実。
でも、その「親切」や「丁寧」が、私たち「生活者」にとって、常にポジティブに働くかというと…これが、そう単純じゃないんですよ。
日本の社会で生きていく上で、私たち主婦が(家事や育児と“同じくらい”)エネルギーを注いでいること。
それは、**「空気を読む」**ことです。
この「空気を読む(Kūki wo Yomu)」という感覚、皆さんの国にもありますか?
「その場の雰囲気を察して、暗黙のルールに従って、波風を立てないように振る舞う」…という意味なんですが、これがもう、日本の生活のあらゆる場面に張り巡らされているんです。
前回、家の中の「モノ」を片付けるのは、「狭いから」と言いました。
じゃあ、なぜ人間関係で「空気を読む」のか?
それは、日本が「ムラ社会(=村社会)」のメンタリティを、今も強く引きずっているからだと、私は思っています。
昔の日本は、狭い土地で、みんなで協力してお米を作らないと生きていけなかった。
「あの人、ちょっと変わってるよね」
「うちのやり方に従わないなんて」
そうやって「村」の和を乱す人は、仲間外れにされてしまう(=村八分)。
これは、生きていけないことを意味しました。
時代は変わって、今は都会で、隣に誰が住んでいるかも知らない時代。
…のはずなのに、不思議なことに、この「和を乱しちゃいけない」「みんなと一緒じゃないと不安」というメンタリティだけは、私たちのDNAに深く刻み込まれちゃってるんです。
この「見えない空気」の中で、私たち日本の主婦がどう「サバイバル」しているのか。
皆さんの「日本人は親切」という現実を、ちょっとだけ「再構築(Rebuilding Your Reality)」しちゃいますね。
リアル①:「ご近所付き合い」は、挨拶(あいさつ)が9割
まず、ご近所さんとの関係。
海外だと、ホームパーティーに呼び合ったり、BBQをしたり、ご近所さんとフランクに交流するイメージがあります(ドラマの見過ぎ?笑)。
じゃあ、日本は?
これは、住んでいる場所によります。
昔ながらの「町内会(Neighborhood Association)」が活発な地域もあれば、都会のマンションでは「隣の人の顔も知らない」なんてこともザラ。
でも、どんな場所に住んでいても、絶対に外せない「時短術」ならぬ「円満術」があります。
それは、**「挨拶(Aisatsu)」**です。
「おはようございます!」
「こんにちは!」
「お疲れ様です!」
もうね、これさえやっておけば、だいたいのことはOK(笑)。
逆に、これをしないと、即「あの奥さん、挨拶もしないのよ…」と「村」の掟を破った人認定されます。怖い!
私たちは、ご近所さんと「仲良くなりたい」わけじゃないんです(もちろん、仲良くなれたらラッキーだけど)。
私たちが目指すのは、「揉めないこと」。
日本の家は壁が薄いし、距離が近い。
子供の足音、夜の洗濯機の音、夫婦喧嘩の声…。
生活音は、トラブルの最大の原因です。
だからこそ、日々の「挨拶」が重要なんです。
毎朝「おはようございます!」って笑顔で言っておけば、多少うるさくしちゃった時も「ま、いつも感じのいい奥さんだし、子供がいたらお互い様よね」と、許してもらえる「貯金」ができる。
これ、最高の「人間関係の時短術」だと思いませんか?
深く付き合う(=時間がかかる)代わりに、「挨拶」という最小限のコミュニケーションで、最大限の「円満」を手に入れる。
だから、日本の宅配便のお兄さんたちは、あんなにハキハキと「こんにちはー!」って言ってくれるんです。あれは、サービスであると同時に、日本の「ムラ社会」で生きるための知恵なんですよ。
「新しいルーティーン(New routines)」として、海外から日本に戻ってきた人(Returnees)がまず戸惑うのが、この「過剰なほどの丁寧さ」かもしれません。
でもこれは、自分を守るための「鎧(よろい)」なんです。
リアル②:「ママ友」という、世界一デリケートな関係
さあ、本日のメインディッシュです。
主婦にとって、ご近所さんより遥かに難易度が高い「空気読み」の現場。
それが「ママ友」の世界です。
子供が保育園や幼稚園、学校に入ると、自動的に発生するこのコミュニティ。
海外でも「Mom friends」はいると思いますが、日本の「ママ友」は、ちょっと特殊かもしれません。
なぜなら、そこには「子供」という人質(!?)がいるから。
そして、「学校(園)」という、超・閉鎖的な「ムラ」が舞台だからです。
「ママ友」は、友達とは違います。
趣味が合うから、気が合うから一緒にいるんじゃない。
「子供のクラスが同じだから」という理由だけで、否応なく繋がってしまう関係。
もちろん、中には一生の親友と出会えることもありますよ!
でも、多くの場合、そこは「情報戦」と「マウンティング(=格付けし合うこと)」と「同調圧力(=みんなと合わせろという圧力)」が渦巻く、戦場なんです…。
例えば、こんな感じ。
①「LINEグループ」という見えない牢獄
クラスのママたちの「LINEグループ」(WhatsAppみたいなチャットアプリ)は必須。
でも、ここが一番「空気」を読む場所。
「既読スルー(Readしたのに返信しない)」は、NG。かといって、真っ先に返信しすぎても「出しゃばり」と思われる。
誰かの意見に反対なんてもってのほか。「わかる〜」「すごいね!」「ありがとう♡」の肯定スタンプ(Sticker)で、当たり障りなく会話を終えるのが「正解」。
②「ランチ会」という名の情報交換会
ママ友たちとのランチ会。
ここでうっかり「うちの夫、この前昇進して〜」とか「子供が英語のテストで満点で〜」なんて言おうものなら、もう大変。
「自慢してる」
「マウント取られた」
と、一瞬で空気が凍りつきます。
日本のママ友界隈での「無難な」会話は、
「いやー、うちの子、全然勉強しなくて!」(謙遜)
「わかる!うちも宿題やらないから毎日バトルだよ!」(共感)
「ていうか、旦那が全然家事手伝ってくれなくてさー!」(夫の悪口=最大の共感ポイント)
そう。「共感(Shared experiences validating your feelings)」こそが、この「ムラ」で生き残るためのパスポート。
たとえ本当は子供が優秀でも、夫が優しくても、そこは「空気を読んで」隠す(笑)。
海外の「あなたはどう思う?(What do you think?)」という個人を尊重する文化とは、真逆かもしれません。
③「服装」という名の暗黙のドレスコード
これは「同調圧力」の最たる例。
保護者会や送り迎えの時の「服装」。
派手すぎてもダメ(浮くから)。
地味すぎてもダメ(「あの人、生活に疲れてるのかしら…」と心配されるから)。
求められるのは「清潔感のある、無難な服」。
ネイビー(紺色)、ベージュ、グレー。
日本のママたちの制服(ユニフォーム)と言ってもいいくらい、みんな似たような格好をしています。
これは「みんなと一緒」であることで、「私はこのムラに敵意はありませんよ」という意思表示をしているんです。
「新しい視点での探検(Local exploration with fresh eyes)」として、もし日本に来たら、平日の昼間のカフェや、夕方のスーパーで、主婦たちの服装を観察してみてください。
その「没個性的」なファッションにこそ、日本の「空気」が詰まっています。
その働き方、合理的? 日本の主婦と「見えない壁」の正体
(サブタイトル:「専業主婦」と「ワーママ」の間にある、深くて暗い河)
「起」の章では、日本の主婦がいかに「完璧」のイメージとは裏腹に、テクノロジーと知恵で「家事の時短」を達成しているか、という話をしました。
「承」の章では、そんな家の中の戦いよりもっと過酷な(!?)、「空気読み」という日本独自の人間関係サバイバル術、特に「ご近所」と「ママ友」のリアルをお届けしました。
読んでみてどうでしたか?
「え、めんどくさ!」
「日本、住みにくそう…」
って思っちゃいました?(笑)
でもね、まだ早い。
「モノ(家事)」と「ヒト(人間関係)」ときて、今回はいよいよ、一番シビアかもしれないテーマ…「カネ(お金とキャリア)」の話です。
海外に住んでいる皆さんは、どんなふうに働いていますか?
バリバリとキャリアを築いている人もいれば、現地のコミュニティでボランティアをしている人、子育てに専念している人、色々だと思います。
海外、特に欧米では「女性も働くのが当たり前」「個人のキャリアを追求する」という価値観が強い場所も多いですよね。
じゃあ、日本は?
「家事」も「人間関係」も、あんなに「効率」と「空気読み」を駆使してサバイバルしている日本の主婦たち。
そのエネルギーは、どこから来て、どこへ向かっているのか?
今日は、皆さんの「日本人は勤勉」というイメージを、またまた「再構築(Rebuilding Your Reality)」しちゃいます。
日本で主婦が「働く」ということ。
それは、皆さんが想像する「キャリア」とは、ちょっと(いや、かなり?)違うルートかもしれません。
海外でのキャリア経験を持つ、進化したあなた(Embracing the evolved you)がもし日本に戻ってきたら、きっと「なんで!?」と叫びたくなるであろう、日本独特の「働き方」のリアル。
一緒に、その不思議な世界を探検(Local exploration with fresh eyes)してみましょう。
リアル①:「専業主婦」は、もはや絶滅危惧種?
まず、皆さんに質問です。
「日本の主婦」と聞いて、何をイメージしますか?
やっぱり、「サザエさん」や「ちびまる子ちゃんのお母さん」みたいに、エプロンをつけて家を守る「専業主婦」のイメージ、ありませんか?
確かに、ほんの数十年前、昭和の時代はそれが「スタンダード」でした。
お父さん(夫)一人の給料で、家族全員が余裕で暮らせて、家も買えて、子供を大学まで行かせられた。
だから、お母さん(妻)は、家のことと子供の教育に100%の力を注ぐことができたんです。
でもね、今の日本(令和)は、違います。
はっきり言って、「夫の給料だけで家族全員が余裕で暮らす」のは、めちゃくちゃ難しい。
物価は上がるのに、給料は上がらない。税金や社会保険料はどんどん高くなる。
「起」で話したみたいな便利な家電や、「承」で話したママ友とのランチ代(笑)、そして何より、恐ろしく高い「子供の教育費」。
だから、今の日本では「専業主婦」でいられる家庭は、むしろ「少数派」。
「旦那さんのお給料がよほど良いのね」
「うらやましい…」
と、ある種の「贅沢品」というか、ステータスシンボル(!)みたいになっています。
じゃあ、その「贅沢」を選んだ専業主婦は、ハッピーなのか?
…これが、そうとも限らないのが、日本の闇(笑)。
「承」で話した「ムラ社会」を思い出してください。
専業主婦は、日中、ずっとその「ムラ」にいることになります。
子供が小さければ、平日の公園デビュー(ママたちの情報交換&お互いの監視の場)。
幼稚園に入れば、面倒な「PTA(Parent-Teacher Association)」の役員を押し付けられたり、ママ友ランチ会に強制参加だったり。
「夫のお金で暮らさせてもらっている」という謎の罪悪感。
社会から切り離されたような孤独感。
「私、このままでいいのかな…」というキャリアへの焦り。
経済的な余裕と引き換えに、「空気読み」のプレッシャーを一身に背負うことになる。
それが、現代日本の「専業主婦」が直面する、一つのリアルです。
リアル②:「ワーママ(働くママ)」を待ち受ける「壁」「壁」「壁」!
「じゃあ、働けばいいじゃん!」
「社会と繋がれば、孤独も解消されるでしょ!」
そう思いますよね?
はい、もちろん、多くの主婦がそう考えて「働く」ことを選びます。
でも、ここからが日本の「転」の章、本番です。
日本の「働くママ(通称:ワーママ)」の道は、想像を絶するイバラ道なんです。
まず、子供を預ける「保育園」に入れるかどうか、という戦いがあります(「保活」と言います)。
運良く保育園に入れても、ワーママを待っているのは「家事」「育児」「仕事」の三重苦。
朝は戦場。「起」で話した時短術をフル活用し、子供を叩き起こし、ご飯を食べさせ、自分も化粧もそこそこに着替えて、保育園に送り届け、満員電車に飛び乗る。
会社に着いたら、もうヘトヘト。
でも、会社も甘くない。
日本には、まだ「マミートラック」という言葉があります。
出産した女性は、自動的に「キャリアのメインストリーム」から外され、昇進とは無縁の「補助的な業務」に回される、という見えないレール(トラック)のことです。
「どうせ、子供が熱出したらすぐ早退するんでしょ?」
「大事な仕事は任せられないよね」
そんな「空気」が、まだまだ職場にはびこっています。
「そんなの理不尽!」と戦うために、「時短勤務(=子供が小さいうちは、勤務時間を短くできる制度)」を使うワーママも多いです。
でも、これがまた「罠」なんです。
勤務時間が(例えば)8時間から6時間に減っても、仕事の「量」や「責任」は変わらない。
結果、6時間で8時間分の仕事を終わらせるために、お昼も食べずに働き、残りは家に持ち帰る…なんてこともザラ。
なのに、給料はしっかり「時短」分、減らされる。
おまけに、周りの同僚からは「あの人、時短でラクしてるのに、給料もらえていいね」なんて陰口を叩かれたり…。
そして、最大の「壁」が「小1の壁」。
保育園は、夜7時、8時まで預かってくれる場所も多いんです。
でも、子供が「小学校」に上がった瞬間、事態は急変します。
小学校は、午後3時とか4時には終わっちゃう。
「学童保育(放課後に子供を預かる場所)」もありますが、それも夕方6時まで、とか。
「え、6時までって…仕事終わらないんですけど!?」
こうして、正社員としてバリバリ働きたくても、物理的に働けなくなり、キャリアを諦めざるを得ないママが続出する。これが「小1の壁」です。
海外で「自分らしさ」を確立し、キャリアを積んできた皆さん(Evolved you)が日本に戻ってきて、この現実に直面したら…。
「これが私のニューノーマル(New normal)?」と、愕然としますよね。
リアル③:究極の妥協点? 「扶養内パート」という日本独自の生態系
「専業主婦」は、孤独でプレッシャーがすごい。
「正社員ワーママ」は、三重苦と数々の「壁」で、体がもたない。
じゃあ、どうするの!?
そこで、日本の主婦の「大多数」が選ぶ、第三の道。
日本の社会が用意した、ある意味「最強の妥協点」。
それが、「パートタイム」という働き方です。
「あれ?海外にもパートタイムはあるよ?」と思いますよね。
でも、日本の「主婦のパート」は、皆さんが思うものと、目的がちょっと違うんです。
日本の主婦のパートは、「キャリアを築くため」じゃありません。
「夫の扶養(ふよう)から外れないため」に働くんです。
…は? どういうこと?(笑)
説明しますね。
日本には、世にも奇妙な「税制の壁」というものが存在します。
すごく簡単に言うと、
「妻(主婦)の年収が、ある一定額(例えば103万円とか130万円とか…色々あってややこしい!)を超えると、夫の税金が高くなったり、妻が自分で高い社会保険料(年金とか健康保険)を払わなきゃいけなくなって、世帯全体の手取りが減っちゃう」
という、謎のシステムなんです。
…意味、わかりますか?(笑)
働けば働くほど、損するんですよ!
だから、日本の主婦たちは、
「やばい、今月働きすぎたから、来週はシフト減らさなきゃ」
「年収が102万円になるように、計算して働く」
なんていう、信じられないような「労働時間の調整(=サボタージュ?)」を、年末になると一斉に始めるんです。
企業側もそれを分かってるから、主婦のパート時給は安く抑えられ、キャリアに繋がるような仕事は任せてもらえません。
これが、日本の「主婦パート」のリアル。
私たちはこれを「扶養内(ふようない)パート」と呼びます。
メリットは、確かにあります。
- 家事や育児と両立できる。
- 「承」で話した、面倒な「ママ友ムラ社会」からも、「私、仕事してるんで」と、うまく距離を置ける。
- 「夫の稼ぎ」にプラスして、自分のお小遣いや、子供の習い事代くらいは稼げる。
デメリットは、言うまでもありません。
- キャリアは完全にストップ。
- 何年働いても、時給はほぼ上がらない。
- 将来もらえる年金は、スズメの涙。
海外の視点(Fresh eyes)で見たら、「なんて非合理的なんだ!」「女性の可能性を奪ってる!」と怒りたくなるようなシステムですよね。
私たちは「不幸」じゃない。日本(ここ)で見つける「小さな幸せ」と、最強のサバイバル戦略
(サブタイトル:「タテマエ」社会で「ホンネ」の幸せを見つける、私たちの方法)
お疲れ様です!
いやー、改めて振り返ると、すごい国ですよね、日本って。
家事には「見えない完璧さ」を求められ(「起」)、
人付き合いでは「和を乱さない」よう空気を読み続け(「承」)、
キャリアでは「壁」と「扶養」の板挟み(「転」)。
ここまで聞いたら、「日本の主婦は、なんて抑圧されてて、不幸なんだ!」と思うかもしれません。
でもね、もし今、私に「あなたは不幸ですか?」と聞かれたら、
私は全力で「ぜんっぜん、不幸じゃないですよ!」って答えます。
なぜか?
それは、私たちは、この一見「息苦しい」社会(=New normal)の中で、自分だけの「幸せの現実」を「再構築(Rebuilding Your Reality)」する、最強の「戦略(Strategies)」をちゃーんと身につけているからです。
海外で暮らす皆さんが、文化の違う土地でタフに生きているのと同じように、私たちもこの「日本」という特殊なフィールドで、タフに、賢く、そして結構「ズルく」(笑)、幸せを見つけています。
今日は、その「戦略」のタネ明かし。
これこそが、日本の主婦の「サバイバル術」の真髄(しんずい)です。
戦略①:「安全」と「便利」は、心の「固定費」である
まず、大前提。
私たち日本の主婦が、日々のストレスフルな「空気読み」合戦に耐えられる、最大の理由。
それは、この国が提供してくれる「圧倒的な安全・安心・便利さ」という、最強のインフラです。
これ、海外に住んでいる皆さんだからこそ、「わかるー!」って共感(Shared experiences validating your feelings)してくれると思うんです。
- 夜中に女性一人で、Tシャツとサンダルでコンビニに歩いて行ける。
- カフェで、カバンやスマホを席に置いたまま、トイレに行ける。
- 子供が(多くの場合)一人で、歩いて小学校に通える。
- 自動販売機がどこにでもあって、壊れてない。
- 電車の時間は、ほぼ(というか秒単位で)正確に来る。
- どこのトイレも(だいたい)清潔で、トイレットペーパーがある。
一つ一つは小さいことかもしれません。
でも、この「当たり前」の積み重ねが、私たちの生活からどれだけ「余計なストレス」を削ぎ落としてくれているか。
「今日は無事に帰れるだろうか」
「子供はちゃんと学校に着いただろうか」
「あそこのトイレ、汚いから使いたくないな…」
こういう「生存」に関わるレベルの心配をしなくていい、というアドバンテージ。
これは、家事や人間関係のストレスを相殺して、お釣りがくるほどの「心の貯金」なんです。
この「安心・便利」という土台があるからこそ、私たちは「空気読み」なんていう、ある意味「どうでもいい」(笑)ことにエネルギーを割けるのかもしれません。
戦略②:「私」を取り戻す魔法、その名は「推し活(おしかつ)」
「安心」はわかった。でも、それだけじゃ心が死んじゃう!
「○○ちゃんのママ」
「△△さんの奥さん」
「パート先のAさん」
…そんな「役割」ばかりで、「私(I)」はどこに行ったの!?
わかります。
「承」で話した「同調圧力(みんなと一緒)」の国だからこそ、「個性」は息苦しい。
そこで、私たちが「進化した自分(Evolved you)」を解放するために編み出した、最強の「新しいルーティーン(New routines)」。
それが、「推し活(Oshikatsu)」です!
「推し」とは、自分が熱狂的に応援する「イチオシ」の対象のこと。
アイドル、俳優、K-POPスター、アニメのキャラクター、宝塚、スポーツ選手…なんでもいいんです。
これが、単なる「趣味」と違うのは、その「没入度」。
推しのグッズを買うために、「扶養内パート」で稼いだお金を注ぎ込む。
推しのライブ(コンサート)に行くために、家事も育児も猛スピードで終わらせる。
推しの情報を追うために、SNSで(ママ友とは別アカウントで)仲間と繋がる。
「ママ友」のムラ社会では、「うちの子が〜」とか「旦那が〜」とか、お互いを値踏みし合う「マウンティング」が日常茶飯事。
でも、「推し活」の世界は、天国です。
そこにあるのは、「ただ、好きだ」というピュアな感情だけ。
「あのアイドルの、あの笑顔が尊い…」
「わかるー!尊い!!」
…この「好き」の共感だけで、私たちは生きていける(笑)。
「推し活」の世界では、年齢も、既婚かどうかも、子供がいるかも関係ない。
そこは、「空気」を読まなくていい、唯一の聖域(サンクチュアリ)。
「○○さんのママ」という現実(Reality)から、「私」という現実(Reality)へと、意図的に「再統合(re-integration)」する。
これが、日本の主婦が「自分」を保つために編み出した、最も情熱的で、最も平和な「革命」なんです。
戦略③:「タテマエ」の裏で、たった一人の「ホンネ」の友を見つける
とはいえ、私たちは「推し」と結婚しているわけじゃありません(笑)。
リアルな日常は、続きます。
「承」で話した、あの面倒な「ママ友」の世界。
あんな「空気読み」ばっかりしてて、疲れないの?
疲れます!
だからこそ、私たちの戦略は「選択と集中」。
10人の「ママ友」がいたら、
そのうちの8人には、完璧な「タテマE(建前=表の顔)」で接します。
「いつも素敵ですね〜」(当たり障りのない賛辞)
「わかります〜」(とりあえず共感)
これでOK。波風を立てないのがミッションです。
でも、残りの2人(いや、たった1人でもいい)を、私たちは「新しい視点(Fresh eyes)」で、血眼になって探します。
「この人、私と『ホンネ(本音=本当の気持ち)』で話せるかも…」という、たった一人の「戦友」を。
そして、その「戦友」を見つけたら…
ランチで行ったカフェで、あの「タテマエ」の8人には絶対言えない「ホンネ」をぶちまけるんです。
「もう、あの役員決めの時のAさん、ムカつかない!?」
「わかる!てか、うちの旦那、昨日また靴下脱ぎっぱなしでさ!」
これです!
この「共感(Shared experiences validating your feelings)」こそが、私たちを救うデトックス。
海外から帰ってきた(Returnees)皆さんが、同じ経験をした仲間と「あの国、アレが大変だったよね!」「わかるー!」って言い合うと、スッとするのと同じ。
私たちは、全員と仲良くしようなんて、とっくに諦めてる。
「タテマエ」という名の鎧で、ストレスの大部分をブロックしながら、たった一つの「ホンネ」を共有できる場所を確保する。
これが、日本の主婦の「人間関係」のサバイバル戦略です。
まとめ:私たちは、したたかな「幸せ戦略家」です
さて、「起承転結」と、4回にわたって日本の主婦のリアルな「サバイバル術」をお届けしてきました。
どうでしょう?
私たちの「現実(Reality)」が、少し「再構築(Rebuild)」されましたか?
日本の主婦は、決して「我慢ばかりしている可哀想な存在」ではありません。
私たちは、
「安全・便利」という最強の土台の上で、
「推し活」という名の「聖域」を確保し、
「タテマエ」と「ホンネ」を使い分けて人間関係をコントロールする、
めちゃくちゃ「したたかな戦略家(Strategist)」なんです。
「起」で紹介した「時短術」も、「転」で紹介した「扶養内パート」も、すべては、この「心の平和」と「推し活」の時間を捻出するための「戦略」の一つ。
私たちは、「みんなと一緒」という「ムラ社会」のルールに従うフリをしながら(=Intentional re-integration)、その実、自分だけの「小さな幸せ」を、誰にも邪魔されずに楽しむ術を知っています。
それは、コンビニの「季節限定スイーツ」かもしれないし、
大好きな「推し」のライブDVDかもしれないし、
「戦友」と交わす、2時間の「愚痴(ぐち)ランチ」かもしれない。
海外で、文化や言葉の壁と戦いながら、ご家族の生活を支えている主婦の皆さん。
皆さんが「サバイバー」であるように、私たちも、この日本という国で、日々戦っている「サバイバー」です。
場所は違っても、「家族を守りたい」「でも、自分の幸せも諦めたくない!」と願う気持ちは、きっと同じですよね。
このブログが、遠い国で頑張るあなたの「日本観」をアップデートし、
「あ、日本の主婦も、私たちと同じように戦ってるんだな」
という、ささやかな「共感(Shared experiences)」に繋がったら、これ以上嬉しいことはありません。
長い間、日本のリアルな「愚痴」にお付き合いいただき(笑)、
本当にありがとうございました!

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