デジタルファッションの未来と、山積みのタスク。「私」はどこへ?
みなさん、こんにちは!
日本で夫と子どもたちとドタバタな毎日を送っている、主婦ブロガーの(あなたの名前など)です。
突然ですが、最近こんな記事を読みました。
「Future Forward: デジタルファッションはどこへ向かうか」
なんだか難しそう? ですよね(笑)
簡単に言うと、「近い将来、AIがあなた専用のスタイリストになって、デジタル上のクローゼットを管理してくれるかも」っていう話。
朝、鏡の前に立って「あー! 今日何着よう!」って悩む時間がゼロになる。
AIが「今日のあなたの気分と予定なら、これがオススメ」って、スマホに完璧なコーディネートを提案してくれる。しかも、それは「デジタル服」だから、洗濯もアイロンもいらないし、収納スペースも取らない……。
……。
……と、そこまで読んで、私はスマホから顔を上げました。
目の前にある現実。
それは、AIが提案してくれた(はずの)素敵なデジタル服とは程遠い、山積みの洗濯物。
ソファの背もたれにかけられた夫のYシャツ。
脱ぎっぱなしの子どもの靴下。
「あ、今日の夕飯の材料、豆腐買い忘れた!」
デジタルファッションの未来。AIスタイリスト。
なんて素敵な響きでしょう。
「自分らしさの表現」が、クリック一つでできる時代。
でも、私たち「主婦」の現実はどうでしょう?
特に、ここ日本で主婦として暮らしていると、デジタルな効率化とは真逆の、超フィジカル(物理的)なタスクに毎日追われています。
料理、掃除、洗濯、買い出し、子どもの送り迎え、学校のプリントの管理、町内会の集まり……。
「自分らしさの表現」どころか、自分の時間を見つけること自体がミッションです。
海外にお住まいのみなさんも、きっと同じですよね?
国が違っても、主婦(主夫)の忙しさは万国共通だと思います。
ただ、日本で暮らしていると、この「忙しさ」に対して、ちょっと独特な「社会の考え方」がある気がするんです。
それは、「いかに効率よく、完璧にこなすか」という暗黙のプレッシャー、そしてそれを美徳とする文化です。
電車は1分と遅れず、コンビニのオペレーションは神業レベル。
日本社会全体が「効率化」と「ハイクオリティ」を追求している。
その空気は、当然「家庭」にも流れ込んできます。
だからでしょうか、日本の主婦たちは、まるで忍者のように「時短術(じたんじゅつ)」を編み出していきます。
「時短」とは、文字通り「時間を短くする」テクニックのこと。
それは、AIが提案するような華やかな未来の技術ではありません。
もっと泥臭くて、リアルで、生活に根差した「知恵」。
例えば、
- 野菜は週末に全部切って、種類別にジップロックで冷凍保存。(これで平日の調理は5分短縮!)
- お風呂掃除は、入浴のついでに「裸で」やる。(掃除のために服を汚す心配なし、終わればそのままシャワー!)
- 朝、顔を洗うついでに、洗面台の鏡もサッと拭く。(「ついで掃除」の精神です)
どうでしょう?
AIスタイリストとは、ずいぶん違いますよね(笑)
でも、これが日本の主婦のリアルであり、ある種の「サバイバル術」なんです。
「デジタルファッション」が未来の「個」の表現だとしたら、
日本の「時短術」は、現代の「家庭」を守るための、リアルな自己表現(というか、自己防衛?)なのかもしれません。
この記事では、そんな「未来の理想」と「日本のリアルな生活」を比べながら、私が日々実践している、ちょっと笑えちゃうような、でも意外と役立つ「時短術」や、日本独特の「主婦の考え方」を、実体験ベースでシェアしていきたいと思います。
デジタルな未来も楽しみだけど、まずは今日の「洗濯物」を片付けないと!
日本の主婦は「忍者」? 効率を愛する社会と、私のリアル時短術
「起」の記事では、AIが服を選ぶ華やかな未来と、目の前の洗濯物の山…という現実についてお話ししました。
そう、私たち日本の主婦は、デジタルな未来を夢見つつも、超フィジカルな「今」を生きています。
そして、この「今」を乗り切るために、日々たくさんの「術(じゅつ)」を使っています。
そう、私たちはまるで忍者なんです。
「忍者」って(笑)
でも、あながち冗談でもありません。
表舞台には立たず、家族という「城」がスムーズに回るように、裏で目立たず、素早く、効率的にタスクをこなす。
そのために編み出された知恵こそが「時短術(Jitan-Jutsu)」なんです。
なぜ、日本の主婦がここまで「術」を磨くことになったのか?
それは、「起」でも触れた、日本社会の独特な「効率への愛」と深く関係しています。
海外から日本に来た方が驚くことのトップ3に、必ず「電車の時間の正確さ」が入ります。
新幹線が数分遅れただけで「大変申し訳ございません」とアナウンスが流れる国。
コンビニの店員さんは、商品をスキャンし、お弁当を温め、コーヒーを淹れ、公共料金の支払いまで、一切の無駄な動きなく処理します。
そう、日本は「効率」と「カイゼン(Kaizen=改善)」を愛する社会なんです。
「どうすればもっと効率よくできるか?」
「どうすればミスをゼロにできるか?」
この考え方は、トヨタのような大企業だけでなく、私たち一人一人の「家庭」にも染み付いています。
学校の行事のスケジュールは5分刻み。
ゴミ出しのルールは細かく分類され、曜Bも時間も厳守。
そこには「まあ、だいたいこんな感じで」という“ゆるさ”が入る隙があまりありません。
だから、家庭を運営する主婦にも「効率よく、完璧に」という無言のプレッシャーがかかります。
そのプレッシャーの中で、「でも、私だって休みたい!」という本音を両立させるために生まれたのが、私の(そして多くの日本の主婦の)リアルな「時短術」なんです。
前置きが長くなりましたが、今日は私の「忍者テクニック」をいくつかご紹介しますね。
AIスタイリストには真似できない、泥臭いけど効果バツグンの術ですよ!
🥷 忍法その1:キッチン編「週末の『仕込み』は未来の私へのプレゼント」
これは基本中の基本ですが、一番効果があります。
「作り置き(Tsukuri-oki)」や「下ごしらえ(Shita-goshirae)」と呼ばれるテクニックです。
- 「野菜カット」の術:土曜の朝、私はまず八百屋(野菜屋さん)に行きます。そして、買ってきた野菜を、その日のうちに「使う目的別」に全部切ってしまいます。ニンジンは「千切り(炒め物用)」と「乱切り(カレー用)」。玉ねぎは「薄切り(味噌汁用)」と「みじん切り(ハンバーグ用)」。これをタッパーやジップロックに入れて冷蔵・冷凍するんです。平日の夜、クタクタで帰ってきて「あ、野菜切らなきゃ…」と思うのと、「あとは炒めるだけ!」と思うのでは、天国と地獄ほどの差があります。
- 「味噌玉(Miso-dama)」の術:これは特におすすめ! 日本のソウルフード「味噌汁」を即席で作る術です。お椀一杯分の「味噌」と、「粉末だし(Dashi stock powder)」、「乾燥わかめ」や「ネギ」などの具材を混ぜて、ラップで丸く包んで冷凍しておきます。朝、この「味噌玉」をお椀に入れて、お湯を注ぐだけ。はい、たった10秒で、インスタントじゃない「我が家の味」の味噌汁が完成です。これはもう魔法(笑)
🥷 忍法その2:掃除編「『ついで掃除』で汚れを溜めない」
掃除って、一番「よーし、やるぞ!」という気合が必要ですよね。
だから、その「気合」が必要ないようにするんです。
- 「裸で風呂掃除」の術:「起」でも少し触れましたが、これ、本気でやっています。お風呂掃除のために服が濡れたり、洗剤がついたりするの、嫌じゃないですか?だから、自分がお風呂に入る直前、つまり「服を脱いだ後」に掃除します。どうせ自分も濡れるんだから、シャワーで壁や床を流すのも豪快にできる。終わったら、そのまま自分がシャワーを浴びて、湯船に浸かる。「掃除の時間」をわざわざ作らない。これがポイントです。
- 「顔洗いシンク拭き」の術:朝、顔を洗いますよね? その時、手元に小さな「マイクロファイバークロス」を置いておきます。顔を拭いたタオルとは別です。顔を洗って、鏡に水が跳ねたら、そのクロスでサッと拭く。手を洗って、蛇口の周りが濡れたら、サッと拭く。かかる時間は15秒。これを「ついで」にやるだけで、週末に洗面台をゴシゴシ磨く「大掃除」が不要になります。
🥷 忍法その3:洗濯編「『畳む』という作業を捨てる」
主婦が嫌いな家事、トップ3に必ず入るのが「洗濯物を畳む」作業。
AIが自動で畳んでくれる未来、早く来てほしい…!
でも、来るまでは、こっちも術を使います。
- 「ハンガー直行」の術:Yシャツ、Tシャツ、ブラウス、ワンピース…これ、畳みますか?私は畳みません。洗濯機から出したら、濡れたまま「ハンガー」にかけます。そして、そのままベランダ(私たちはよく外に干します)や、浴室乾燥機で乾かす。乾いたら、そのハンガーのまま、クローゼットに「直行」させます。これだけで、「畳む」→「タンスにしまう」という2つの工程が消滅します。家族全員分のTシャツを畳む時間が、ゼロになるんです。
- 「下着・靴下専用ネット」の術:家族の靴下の「片割れ」がなくなるミステリー、ありませんか?うちは、家族一人一人に「(その人専用の)小さな洗濯ネット」を渡しています。「靴下と下着は、脱いだら必ずこのネットに入れて!」と。洗濯機に入れる時も、干す時も、しまう時も「ネットごと」。もう、細かい靴下を一つ一つ仕分ける作業はありません。これは私の「会心の一作」です(笑)
どうでしたか?
これが、AIもデジタルクローゼットもない、日本の主婦のリアルな「時短術」です。
未来のデジタルファッションが「個」の時間を豊かにする技術だとしたら、
私たちの「時短術」は、家族と社会という「公」の中で、なんとか「個」の時間を捻り出すための、ささやかだけど力強い「忍術」なんです。
でも、この忍術、私たちの「知恵」だけで成り立っているわけではありません。
この「術」を陰で支える、強力な「道具」たちがいるんです。
AIじゃないですよ。
もっと安くて、もっと身近な…そう、日本の「100均」です。
AIは「家事」をしない。だから日本の「100均」がスゴイのだ。
みなさん、「100均」ってご存知ですか?
「100円ショップ(100 Yen Shop)」のことで、日本中、それこそコンビニと同じくらい、どこにでもあります。
ダイソー(Daiso)やセリア(Seria)といったお店が有名ですね。
「ああ、あの1ドルショップみたいなものでしょ?」
と思うかもしれません。
半分正解で、半分、まったく違います。
もちろん、全部の商品が基本的に100円(+税)で安い。それは同じです。
でも、日本の100均が「スゴイ」と言われる理由は、そこじゃありません。
その「異常なまでの商品開発力」と「かゆいところに手が届きすぎるニッチさ」にあります。
「承」で、私は「洗濯物を畳むのが嫌い」と言いましたよね。
「ハンガーのままクローゼットに直行させる」という術を紹介しました。
でも、その時「パーカー」はどうしますか?
フードの部分、乾きにくくないですか?
はい、100均には「パーカー専用ハンガー」があります。フードを引っ掛けて広げて乾かせるアームがついているんです。
「味噌玉」を作ると言いました。
100均には、ちょうどお椀一杯分の味噌をすくい取れる「味噌マドラー」があります。そのままお湯に溶かせるんです。
私が紹介した時短術のほとんどは、実は100均グッズによってサポートされています。
「忍者」の「忍び道具(しのびどうぐ)」は、すべて100均で揃うんです(笑)
なぜ、日本の100均はこんなに「主婦の悩み」をピンポイントで解決できるんでしょう?
それは、日本の「カイゼン(Kaizen=改善)」の精神が、そのまま商品開発に生きているからです。
「カイゼン」とは、「もっと良くしよう」という継続的な努力のこと。
日本の100均の商品は、まさに「主婦の不満の結晶」なんです。
商品開発の会議が想像できますよ。
「お風呂の排水溝の髪の毛、取るのイヤだよね」
→「じゃあ、排水溝にペタッと貼って、溜まったら剥がして捨てるだけの『髪の毛キャッチシール』を作ろう」
「ゆで卵の殻、キレイにむけない!」
→「じゃあ、ゆでる前に卵のお尻に小さな穴を開ける『穴あけ器』を作ろう。100円で」
「麦茶のポット(冷水筒)って、底まで手が届かなくて洗いにくい!」
→「じゃあ、細くてL字に曲がって、底の角まで届く『専用スポンジ』を作ろう」
…全部、実在する100円商品です。
これって、AIの仕事の仕方と「真逆」だと思いませんか?
デジタルファッションを提案する未来のAIは、私の過去の購入履歴、今日の天気、私の予定、SNSのトレンド…といった**膨大なデータ(ビッグデータ)を解析して、「あなたにとって最適な服」という大きな答え(最適解)**を提案してくれます。
これは「トップダウン」のアプローチです。
一方、日本の100均は違います。
「あーもう、ネギのみじん切り、面倒くさい!」
「このレトルトカレーの袋、最後までキレイに絞り出せない!」
という、データにもならないような、主婦の小さな、小さな「不満(スモールデータ)」を拾い集めます。
そして、「ネギ専用カッター」や「レトルト絞り器」といった、**小さな答え(カイゼン)**を、とんでもない数、生み出し続けます。
これは「ボトムアップ」のアプローチです。
AIは、デジタル空間で「考えなくてもいい未来」を提供しようとしています。
100均は、フィジカル(物理的)な現実世界で、「今日の家事を“ほんの少し楽に”こなす知恵」を提供してくれます。
そう、AIはまだ「家事」をしないんです。
AIは洗濯物を畳んでくれないし、お風呂の排水溝も掃除してくれない。
だから私たちは、未来のデジタルファッションにワクワクしつつも、今日を乗り切るために100均に走るんです。
そこには、AIがまだ学習しきれていない、リアルな生活の「不便」と、それを解決しようとする人間の「知恵」が溢れています。
この「小さな問題を徹底的にカイゼンする」という精神。
これこそが、日本の主婦の「時短術」を支える、もう一つの「社会の考え方」なんだと思います。
未来の効率(AI)と、今日の一杯のお茶。
その間には、100均グッズを駆使して「2秒の短縮」に喜ぶ、私たちのリアルな暮らしがあるんです。
未来の効率と、今日の一杯のお茶。〜あなたと私のリアルな暮らし〜
ここまで、未来の「デジタルファッション」と「AIスタイリスト」という華やかな話から始まって、
日本の主婦のリアルな「洗濯物の山」、忍者のような「時短術」、そしてそれを支える「100均」という、なんとも泥臭い(笑)現実の話まで、お付き合いいただきありがとうございました。
AIが私のクローゼットを管理してくれる未来。
それは、とっても楽しみです。
「AIが選んだ服」を着て、バーチャル空間で自己表現する日が来るのかもしれません。
でも、同時に思うんです。
その未来が来たとしても、きっと私は、キッチンのシンクをピカピカに磨き上げる「ついで掃除」の術で、小さな達成感を味わっているだろうな、と。
100均で見つけた「卵の黄身と白身を分ける謎の道具」に、無邪気に感動しているんだろうな、と。
「起」の記事で、デジタルファッションは「自己表現」の未来だと紹介されていました。
私たち主婦にとっての「自己表現」って、何でしょう?
もちろん、素敵な服を着ておしゃれをすることも、そうです。
でも、私たちが日々編み出している「時短術」もまた、一つの力強い「自己表現」なんじゃないかと思うんです。
- 「家族に、温かくて美味しいご飯を、なるべく早く食べさせたい」
- 「掃除や洗濯に追われる時間を10分減らして、子どもと絵本を読む時間を作りたい」
- 「夫も私もイライラしないで済むように、家の仕組みを『カイゼン』したい」
それは、家族への「愛」の表現であり、
社会からの「こうあるべき」というプレッシャーの中で、なんとか「自分(私)の時間」を守り抜こうとする「自己防衛」であり、
そして、自分なりの工夫で生活をコントロールする「創造的な営み」です。
「承」で紹介した「味噌玉」は、AIには作れない、私の家族だけの「味」です。
「転」で紹介した100均グッズは、AIがまだ気づいていない、リアルな生活の「小さな不便」から生まれています。
未来のAIが提案する「大きな効率化(トップダウン)」も素晴らしい。
でも、私たち主婦が日々実践している「小さなカイゼン(ボトムアップ)」も、同じくらい価値があって、尊いものだと私は思います。
なぜなら、どちらも「今より、ちょっとだけ良くしたい」という、人間の切実な願いから生まれているからです。
国が違っても、言葉が違っても、
「家族を想う気持ち」や「自分の時間が欲しい!」という気持ちは、きっと世界共通ですよね。
この記事を読んでくださっている、海外にお住まいのあなた。
あなたの国では、家事を効率化するために、どんな「社会の考え方」がありますか?
AIよりも頼りになる(笑)、リアルな「時短術」や「魔法の道具」はありますか?
私たちは、AIが支配する(かもしれない)未来に向かって生きていますが、同時に、今日の夕飯の献立を考え、目の前の汚れと戦う「今」を生きています。
未来のデジタルな効率も楽しみつつ、
今日のリアルな暮らしの中にある「小さな知恵」も大切にする。
そんな風に、未来と今日を、しなやかに行き来できたら素敵ですよね。
そのために、まずは今日、私は山積みの洗濯物を「ハンガー直行の術」で片付けようと思います。
そして、そうやって捻出した10分間で、温かいお茶でも一杯飲むことにします。
AIスタイリストはまだ、この一杯のお茶の「幸せな時間」までは提案してくれませんから。

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